【岡山県】葬儀で出棺するときの風習4選!手順や準備物まで紹介
岡山県には、出棺のときに藁を投げたり、茶碗を割ったりする地域があります。これらの風習は、地域や宗派、寺院によって対応方法が異なるので、どのような風習があるのかを押さえておくことが大切です。
この記事では、岡山県の葬儀に20年以上の実績のある「さくら祭典」が出棺時の風習について詳しく紹介します。喪主はもちろん、参列者にも欠かせない知識なので、ぜひご覧ください。
<この記事の要約>
●出棺時の風習は、地域や宗派、寺院によって異なります。
●喪主や親族だけでなく、参列者にも協力してもらわなければならない風習もあります。
●故人や親族の出身地によっては、その地域の風習と異なるケースがあります。
岡山県の葬儀で出棺するときの風習4選
岡山県には、出棺をするときに以下のような風習がある地域があります。
なかには、準備物や調整が必要になる風習もあるため、どのような風習であるのかを知っておくことが大切です。
ここでは、岡山県の葬儀で出棺するときの代表的な風習を4つ紹介します。
家に向かって藁を投げる
岡山県の一部の地域では、出棺のときに故人の自宅に藁を投げる風習があります。この風習が行われる理由は、故人が現世に悔いを残さないようにするためと考えられています。
藁を投げるときは家に火をつけるイメージで投げるのが通例です。この行為によって「自宅がなくなった」と故人が認識し、心置きなく極楽浄土に向かえるとされています。
茶碗を割る
岡山県の南部地方には、霊柩車が出発するタイミングに故人が使っていた茶碗を割る地域が多くあります。この風習も藁を投げるのと同様に、故人が現世に悔いを残さないための決別の儀式として行われます。
茶碗を割るときは、地面に叩きつけて割るのが一般的です。なお、故人がプラスチックなどの割れない茶碗を使っていた場合は、陶器製の茶碗を準備する必要があります。なかには、茶碗を準備してくれる葬儀会社もありますが、遺族で準備しなければならないケースもあるので事前に確認しておくことをおすすめします。
反時計回りに3回回る
岡山県の一部の地域には、霊柩車の前で棺を抱えたまま反時計回りに3回まわる「3度回り」という風習があります。棺を回す理由は、故人が自宅に戻ってこれないように方向感覚をなくすためとされています。
さくら祭典担当者 村上からのアドバイス
3度周りでは、棺を運ぶ参列者の方々にも協力をしてもらわなければなりません。事前打ち合わせが必要ですし、棺を回すタイミングがずれると、落下してしまう危険性もあります。葬儀中のシミュレーションとともに、参列者に3度回りの説明をしてくれる葬儀会社であれば安心して出棺できるでしょう。
棺に布を巻いて引っ張る
岡山県の北部地方には、棺に白い布を巻きつけて引っ張る「善の綱(ぜんのつな)」という風習があります。
位牌は喪主、湯呑みが配偶者または故人の母親といったように誰が何を持つという一般的なルールが決まっていますが、善の綱は特定の人がするという決まりがありません。なかには、善の綱は女性が引くものとしている地域もあるので、どのような風習であるのかを事前に葬儀会社や寺院に確認しておくとよいでしょう。
加えて、遺族がてんかんを付け、草鞋を履いて出棺をする地域もあります。てんかんや草鞋などは葬儀会社が準備するケースが多いですが、対応してもらえない場合もあるので事前確認が欠かせません。
さくら祭典担当者 村上からのアドバイス
ほかにも、竹串に細かく切り目を入れた、らせん状に白紙を巻き付けた「四華」、紙や木で作られた「六文銭」を準備するケースもあります。準備物は宗派や寺院によって異なるので、葬儀会社とともに確認しておきましょう。
さくら祭典スタッフが体験した出棺時のエピソード
ここからは、さくら祭典のスタッフが実際に体験した出棺時のエピソードをご紹介します。
川を跨いだだけで風習が違った
以前、担当した地域から川を挟んだエリアでご葬儀のご依頼をいただく機会がありました。ご依頼いただいたのは藁を投げるエリアではなく、以前の葬儀でもそのようなことはなかったので、藁の準備をしていませんでした。
しかし、出棺のときに参列者の方から「藁はないのか?」という声があったのです。
当然、藁の準備をしていなかったので、お渡しすることができません。その後、参列者の方は仕方なく近隣の田んぼから藁を取り、家に向かって投げられました。
この経験から、近隣のエリアでしていない風習であっても入念にリサーチをして、準備を進めるようになりました。ここで集めたノウハウは、社内でも共有しているので、準備不足で出棺を迎えることはなくなったはずです。
時期的に藁がなかった
出棺のときに投げる藁は、故人の自宅周辺の農家から受け取ったものを束にして投げるのが通例とされています。
しかし、時期によっては藁がないことがあり、出棺のときに投げるほどの藁を確保できなかったことがあります。そのときも参列者の方から「藁を準備していてほしかった」という声をいただきました。
このようなことを今後起こさないためにも、さくら祭典では各ホールに藁を準備するようになりました。
霊柩車の位置や出発についてお叱りを受けた
出棺時の車の配置や出発タイミングは、寺院によって細かく決められていることがあり、ときにはお叱りを受けることがあります。なかには、寺院の車を霊柩車より前にするように依頼されるケースもありました。
さくら祭典では、このような細かなルールを書類にまとめて、全社員に共有しています。このルールは住職の交代によって変わることがあるので、いつでも最新の状態にしておくことが重要です。
こういった情報をまとめておくと、寺院からご指摘をいただくことも減り、葬儀当日に慌てることも少なくなります。葬儀がスムーズに進めば故人はもちろん、参列者の方にも悔いが残らない葬儀になるはずなので、これからもしっかりと情報をまとめていきます。
岡山県の葬儀の風習・しきたりなら「さくら祭典」にお任せ
岡山県にある葬儀の風習は出棺のときだけではなく、葬儀前に巻き寿司を食べたり、参列者にパンを配ったりする地域もあります。このような葬儀の風習は、地域や宗派、寺院によっても異なるので、葬儀当日に慌てられる様も少なくありません。そのような状況にならないためには、岡山の風習・しきたりに精通している葬儀会社を選びましょう。
岡山県内に13ホールを展開している「さくら祭典」では、地域の風習を理解した地元出身のスタッフが、あらゆる角度からご提案させていただきます。葬儀の風習やしきたりに不安を感じたら、お気軽にご相談ください。
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