親族の家族葬における供花の贈り方|費用相場やマナーを紹介

親族の家族葬における供花の贈り方|費用相場やマナーを紹介

  • 供花の費用相場は、1基あたり10,000~15,000円ほどです。
  • 供花を贈る際は、事前に親族間で話し合ったり葬儀会社に相談したりすることが大切です。

通夜や葬儀で故人の祭壇に飾る供花(きょうか)には、故人を慰め、遺族への弔意を表す目的があります。ただし、家族葬の場合、親族が供花の受け取りを辞退することも珍しくありません。そのため、供花を贈る際は前もって遺族の意向を確認することが大切です。

この記事では、岡山県の葬儀に20年以上の実績のある「さくら祭典」が親族の家族葬における供花の贈り方を紹介します。供花を贈る際の注意点も紹介しているので、マナー違反にならないか不安を抱えている方もぜひ参考にしてみてください。

目次

家族葬に親族が供花を贈ってもいいの?

親族の家族葬に供花を贈ってもよいのかは、遺族の意向によって異なります。遺族から供花や香典の辞退があったときは、贈るのを控えるようにしましょう。辞退の申し出がない場合でも、あらかじめ贈ってもよいのか確認をとるのがマナーです。

家族葬は小規模で執り行うことが多く、供花を置くスペースを確保していない場合があります。そのような状況で供花を贈ると、遺族に迷惑をかけてしまう可能性があります。

家族葬に呼ばれていないときは贈らない選択をするのが一般的ですが、遺族の了承を得られていれば贈ってもよいでしょう。

家族葬に親族が供花を贈るときの費用相場

費用は供花のサイズや種類によって異なり、1基あたり10,000~15,000円が相場です。供花は1基もしくは2基(1対)で贈るのが一般的です。

供花を左右対称に設置できるように2基で贈る風習があった時期もありましたが、小規模の葬儀が増えた近年では、1基で準備することも少なくありません。

なお、相場とかけ離れた価格の供花を贈ると、遺族に負担をかけてしまう可能性があります。供花に対して返礼品を贈るルールはありませんが、高価なものを贈ると遺族が気遣って用意するケースも考えられます。手間や金銭的な負担をかけないためにも、相場と近いものを選びましょう。

家族葬に親族が供花を贈るときの花の種類

供花を贈る際は、葬儀会社に以下を相談しておきましょう。

  • 花の種類・色
  • 名札の有無

花の種類は、基本的に遺族の宗教や地域によって異なります。宗教による違いや注意点は、以下の通りです。

宗教花の種類注意点
仏式(仏教)・白い菊・百合・蘭・カーネーション・トルコ桔梗 など毒性や棘、強い香りのある花は避ける
神式(神道)・白い菊・百合・カスミソウ・カーネーション・トルコ桔梗 など毒性や棘、強い香りのある花は避ける
キリスト式(キリスト教)・百合・蘭・カーネーション・胡蝶蘭・トルコ桔梗 など・造花やプリザーブドフラワー、菊は避ける・名札を付けない

家族葬に贈る供花を購入できる場所

供花は以下の場所で購入できます。

  • 葬儀会社
  • 生花店
  • インターネット通販

なかには、生花店やインターネット通販からの供花を断っている葬儀会社もあるので、あらかじめ斎場に相談しておきましょう。

ここからは、供花を購入できる場所ごとの特徴や注文の流れを詳しく紹介します。

葬儀会社

供花を注文する際は、葬儀会社に依頼するケースが多いでしょう。葬儀会社に依頼すれば、葬儀の規模や祭壇、宗教に合った供花を用意してもらえます。

依頼の流れは、以下の通りです。

  1. 葬儀を執り行う葬儀会社・斎場名を確認する
  2. 葬儀会社に連絡をして、供花を手配したい旨を伝える
  3. 斎場名や喪家の名前、葬儀日時を伝える
  4. プランや支払い方法を決めて注文する

マナー違反にならないか不安な人は、葬儀会社に依頼するのが安心です。

【さくら祭典担当者 村上からのアドバイス】

さくら祭典では、4種類の供花と3種類の枕花からお選びいただけます。お名前だけでなく、メッセージを入れていただくことも可能です。盛籠や灯篭も用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

生花店

生花店で依頼するメリットは、故人が好きだった花を選べることです。ただし、葬儀会社に依頼するケースと異なり、会場の統一感を崩してしまう可能性があるので注意が必要です。

生花店に依頼するときは、以下の流れで進めるのが一般的です。

  1. 葬儀会社に連絡し、生花店で供花を注文したい旨を伝える
  2. 葬儀会社に宗教や供花のタイプなどの注意点を聞く
  3. 生花店に供花を手配したい旨を連絡する
  4. 生花店に斎場名や喪家の名前、葬儀日時、注意点を伝えて注文する

葬儀会社によっては、提携している生花店以外の供花を断っている場合があるので、あらかじめ葬儀会社に確認しておきましょう。

インターネット通販

インターネット通販では、幅広い選択肢から故人や斎場に合った供花を選べます。全国展開している生花専用通販であれば、当日配達に対応している場合もあります。なかには、葬儀会社や斎場とのやり取りを代行してくれるところもあるので、サービス内容で注文先を選んでもよいでしょう。

インターネット通販を利用するときの流れは、以下の通りです。

  1. 葬儀会社に連絡し、インターネット通販で供花を注文したい旨を伝える
  2. 葬儀会社に宗教や供花のタイプなどの注意点を聞く
  3. 確認した情報に従って花を選ぶ
  4. 注文ページに斎場名や喪家の名前、葬儀日時を入力して注文する

インターネット通販を利用する場合も、事前に葬儀会社に相談するようにしましょう。

家族葬に供花を贈るときのポイント

家族葬に供花を贈るときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 遺族の意向を確認する
  • 親族間で話し合う
  • 葬儀会社に相談する
  • 通夜に間に合うように贈る
  • 宛名は喪主の名前を記載する

それぞれ詳しく解説します。

遺族の意向を確認する

供花を手配する前に、まずは遺族が辞退をしていないか確認しましょう。家族葬は一般葬と比較して、供花の受け取りを辞退するケースが多いです。辞退の意向にも関わらず、贈るのはマナー違反になるので注意しましょう。

親族から辞退の連絡が来ていないときは、葬儀会社を通じて遺族の意向を聞くのも手段の一つです。

親族間で話し合う

供花は、親族一同や兄弟一同といったように複数人でまとめて贈るケースがあります。そのため、親族と話し合わずに注文すると、トラブルが発生する可能性が考えられます。二重手配をして遺族を困らせないためにも、あらかじめ話し合っておくことをおすすめします。

葬儀会社に相談する

葬儀会社のなかには、外部の生花店やインターネット通販の供花を断っているところがあります。葬儀会社が供花の受け取りを断る理由には、斎場内の統一感が崩れてしまう可能性があるためです。また、宗教や地域によっては、避けるべき花があります。

そのようなトラブルを防ぐためにも、あらかじめ葬儀会社に注文方法や花の種類、色などを相談したうえでどのような供花を贈るのか決めましょう。

通夜に間に合うように贈る

供花は通夜に間に合うように贈るのがマナーです。通夜を行わない一日葬では、葬儀開始前までに到着するように注文しましょう。

ただし、早めに届けると、前もって準備を進めていたという印象をもたれてしまいます。通夜当日から3時間前までには届くように手配をしましょう。

宛名は喪主の名前を記載する

供花に付ける宛名は、喪主名にするのがマナーとされています。喪主の名前がわからないときは「〇〇家様」や「〇〇家ご遺族様」と本家の名前を記載します。故人の名前を宛名に記さないように注意しましょう。

家族葬に親族が供花を贈るときの札名の書き方

札名は供花に添える木製の札で、誰が送ったものかわかるように名前などを記載します。個人名で贈るときは、札名にフルネームで名前を記すのが基本です。

大人数でまとめて出すときは、故人との関係性に合わせて以下のように記載しましょう。

  • 〇〇家一同
  • 親戚一同
  • 〇〇家 親戚一同
  • 子一同
  • 孫一同
  • 兄弟一同
  • 甥姪一同

夫婦で贈るときは、夫の氏名のみを記載するのが一般的です。連名にすると別居・離縁をしていると解釈される場合があります。ただし、妻の方が故人との交流が深いときは「苗字」「夫の名前」「妻の名前」の順番で記してもよいでしょう。

供花の代金としてお花代を包むケースもある

お花代には「供花の代金」と「香典代わり」の2種類の意味があります。喪主や遺族が供花を一括で用意する場合、供花の代金としてお花代を包む場合があります。

香典の代わりに渡すケースとして考えられるのは、葬儀後に訃報を聞いたり、招待を受けていた葬儀に参列できなかったりしたときです。故人との交流が深い場合は、香典とは別にお花代を渡すケースもあります。

ただし、親族が供花や香典を断っているときは、お花代を贈るのを控えましょう。

家族葬に親族が供花を贈るときは遺族や葬儀会社に相談しよう

親族の家族葬に供花を贈ってもよいか悩んだときは、遺族の意向を確認することが大切です。供花を贈る際は、葬儀の規模や宗教に合ったものを選ぶためにも、あらかじめ葬儀会社に相談しておきましょう。

さくら祭典でも供花のご注文を承っています。親族の家族葬にどのような供花を贈るか悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。 

\ どんなことでもお気軽にご相談ください /

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