家族葬の流れ|スムーズに進めるためのポイントや葬儀会社の選び方を紹介

《この記事の要約》

家族葬とは、家族を中心に少人数で執り行う葬儀のことです。
家族葬の流れは、一般葬と大きな違いはなく、お通夜の翌日に葬儀・告別式を行うことが多いです。
家族葬をスムーズに進めるには、生前に本人の希望を聞いたり葬儀会社に事前相談をしたりすることが大切です。

家族葬では、一般葬と同様にお通夜の翌日に葬儀・告別式をして火葬をするのが一般的です。しかし、お通夜を行う前にさまざまな手続きが必要となったり、地域独自の風習があったりするので、どのような流れで家族葬を進めるのかを知っておくことが大切です。

この記事では、岡山県の葬儀に20年以上の実績のある「さくら祭典」が家族葬の流れを詳しく紹介します。家族葬をスムーズに進めるポイントも紹介しているので、故人を悔いなく送り出すためにもぜひご覧ください。

目次

家族葬とは

家族葬とは、家族を中心にごく少人数で行う葬儀の総称です。明確な定義はなく、家族以外の親しい友人も参列することがあります。葬儀の流れは一般葬とほとんど同じですが、家族葬は20名前後で行われるケースが多く、ゆっくりと故人をしのぶことができます。

家族葬の一般的な流れ

家族葬の一般的な流れは、以下の通りです。

  1. 逝去
  2. 移送・安置
  3. 葬儀の打ち合わせ
  4. 湯かん・納棺
  5. お通夜
  6. 葬儀・告別式
  7. 出棺
  8. 火葬
  9. 精進落とし

家族葬の流れはプランや葬儀会社、地域によって異なるので、より正確な流れを知りたい人は葬儀会社に相談してみましょう。

ここでは、家族葬の一般的な流れを順番に紹介します。

1.逝去

家族が亡くなった際は、まずほかの家族や親族、友人に訃報を知らせます。入院中であれば、危篤になったときに一報入れるとよいでしょう。次に葬儀会社に連絡をして、遺体の移送・安置を依頼します。そのままお通夜や葬儀を依頼することも多いので、家族葬を選べる葬儀会社に連絡するのがおすすめです。

遺体を火葬する際は「火葬許可申請書」の交付を受けなければなりません。火葬許可申請書は、市区町村役所の戸籍係の窓口に死亡届を提出することで受け取れます。

病院で亡くなったときはその場で医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。通常であれば、死亡診断書の左側が死亡届になっていますが、届書がないときは役所に問い合わせてみましょう。

自宅療養では、かかりつけ医に死亡診断書を発行してもらうのが一般的です。事故死や突然死の場合は警察へ連絡し、検視官や監察医による死因特定を受けて、死亡診断書の代わりとなる死体検案書を発行してもらうこととなります。

火葬許可申請書に関する手続きは、葬儀会社が代行してくれることもあるので、自身での対応が難しいときは相談してみましょう。

2.移送・安置

遺体の移送・安置は葬儀会社のスタッフが対応してくれます。遺体の安置場所は、一般的に葬儀会社の安置室や自宅などです。病院では遺体を長時間安置することが難しいため、早めの対応が求められる可能性があります。

3.葬儀の打ち合わせ

遺体の移送・安置が完了したら、葬儀会社と打ち合わせをして、家族葬の詳細を決めます。葬儀会社によって利用できるプランが異なるので、希望条件があるときは対応の可否を確認しておきましょう。

打ち合わせでは、主に以下の内容を話し合っていきます。

  • 喪主
  • 葬儀の日程
  • 葬儀の実施場所
  • 参列者の人数
  • 予算 など

葬儀費用はプラン内容や参列人数によって大きく変わるため、見積書を忘れずに受け取りましょう。追加費用が発生するなどのトラブルが発生することがあるため、打ち合わせ内容や見積もり内容で不明点があるときはスタッフに確認し、納得した状態で契約に進むことが大切です。

4.湯かん・納棺

湯かんとは、棺に納める前に、故人の体を洗い清めることです。遺族が中心となって湯かんをしている時期もありましたが、現在は湯かんを葬儀会社に依頼するケースが増えています。なかには、湯かんをサービスとして提供していない葬儀会社もあるので、事前に依頼できるのかの確認をしておくと安心です。

湯かんが完了したら、白装束を着せて納棺を行います。納棺では、故人が生前愛用していたものや思い出のものを入れることもできます。

5.お通夜

湯かん・納棺のあとは、故人との最後の夜を過ごすお通夜を執り行います。お通夜の会場準備、司会などは葬儀会社のスタッフが行うのが一般的です。喪主は、受付開始の1~2時間ほど前には会場に到着して、段取りや席次などを確認しておくとよいでしょう。

お通夜では、僧侶による読経、遺族の焼香、喪主の挨拶などが行われます。お通夜のあとは通夜ぶるまいと呼ばれる会食をすることもあります。家族葬の場合は、喪主の挨拶や通夜ぶるまいなどを省略することもあるので、事前にどのような流れにするのかを家族や葬儀会社と話し合っておきましょう。

6.葬儀・告別式

葬儀・告別式はお通夜の翌日に行われるのが一般的です。本来は葬儀式(宗教儀礼)と告別式(社会儀礼)に分かれていましたが、時代の流れとともに「葬儀ならびに告別式」という形になりました。

葬儀・告別式が開式すると、まず僧侶の読経が行われます。その後の焼香は僧侶が最初に行い、喪主、遺族と血縁の近い順に進めていくのが一般的です。焼香が終わったあとは、棺に葬品や供花を納めるお別れの儀式をします。

さくら祭典担当者 村上からのアドバイス

岡山では、故人との最後の食事として葬儀前に親族や参列者が寿司を食べる「立飯(たちは)」という風習があります。どのような風習なのかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

7.出棺

棺を霊柩車に載せて火葬場に送り出す出棺は、葬式・告別式の閉会後に行われます。以前は出棺前に親族で棺のふたに釘を打つ「釘打ちの儀式」をする風習がありましたが、ほとんどの地域では省略されています。

なかには出棺時に藁を投げたり、茶碗を割ったりする地域があるので、事前にどのような風習があるのかを葬儀会社に確認しておくと安心です。岡山県内の出棺時の風習は、こちらの記事で紹介しています。

8.火葬

火葬場に到着したら、納めの儀を行います。僧侶の読経後は、最初に喪主、続いて遺族や親族の順に焼香と合掌をし、納めの儀が終わったら火葬に移ります。火葬にかかる時間は1~2時間ほどです。その後、骨上げ(収骨)をして故人の骨を骨壺に納めて終了となります。

9.精進落とし

火葬が終わったあとは「精進落とし」という会食をすることがあります。精進落としは、四十九日の法要後に行われていましたが、現代では火葬後にされるケースが多くなっています。参列人数の少ない家族葬では、会食の場を設けずに解散することもあります。

家族葬をスムーズに進めるためのポイント

家族葬を家族葬をスムーズに進めるには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • 生前に本人の希望を聞いておく
  • 葬儀会社の事前相談に参加する
  • 葬儀会社を探しておく

それぞれ詳しく紹介します。

生前に本人の希望を聞いておく

家族が亡くなって遺族がすぐに対応しなければならないのは、葬儀会社に遺体の移送・安置を依頼することです。病院や自宅で遺体を安置できる時間は限られているので、葬儀会社に依頼して速やかに移送する必要があります。

遺体の移送・安置を依頼した葬儀会社にそのまま葬儀を進めてもらうケースが多いので、亡くなってから「どこの葬儀会社に依頼するか」「どのような葬儀にするのか」をじっくり考える時間はほとんどありません。時間に追われて焦って決めると、予算オーバーしたり納得のいかない葬儀になったりする可能性も考えられます。

そのような状況を避けるためには、生前に本人から希望を聞いておくことが大切です。本人の希望を把握しておけば、プランをスムーズに決めやすくなります。

加えて、本人の希望を知っておくことは親族との衝突を防ぐことにもつながります。親族のなかで「友人や知人を呼んで大規模な葬儀にしたい」「親族だけでするべき」のように意見がすれ違うこともあるでしょう。そのようなときに「故人から家族葬にしてほしい」という希望があったことを伝えれば、親族同士の意見衝突を避けやすくなります。

葬儀会社の事前相談に参加する

家族葬をスムーズに進めるには、葬儀会社の事前相談に参加しておくのがおすすめです。

故人を看取ってすぐは「どのような葬儀をしたらいいのか」「参列者はどこまで声をかければいいのか」といったことを落ち着いて考える余裕がないでしょう。事前相談に参加しておけば、早い段階で葬儀費用や葬儀の流れに関する不安を解消できるので、万が一のときも慌てずに対応できます。

さくら祭典担当者 村上からのアドバイス

さくら祭典では、無料の事前相談を承っています。家族葬の流れや費用に関するご説明もいたしますので、お気軽にご相談ください。ご家族を葬儀会社の事前相談に誘いづらい場合は、さくら祭典の各ホールで開催している夏祭りや人形供養祭、落語会などのイベントに誘ってみるのもよいでしょう。

葬儀会社を探しておく

大切な家族を失った悲しみのなかで葬儀会社を探すのは心労が大きいでしょう。加えて、家族が亡くなってから、早めに遺体の移送・安置を依頼しなければならないケースが多いため、葬儀会社をじっくり選んでいる時間は多くありません。

安心して任せられる葬儀会社を見つけるためにも、事前に葬儀会社を探しておくのがおすすめです。葬儀会社を選ぶ際は、複数会社に見積もりを依頼して、費用やプランを比較したり、スタッフの対応をチェックしたりしておきましょう。

家族葬を依頼する葬儀会社の選び方

家族葬を依頼する葬儀会社を選ぶ際は、以下の3点をチェックしましょう。

  • 葬儀費用が明確である
  • 家族葬の実績が豊富にある
  • スタッフの対応に違和感がない

それぞれ詳しく解説します。

葬儀費用が明確である 


ホームページやパンフレットに葬儀費用を記載していても、料金体系が複雑だったり内容が不明確だったりする葬儀会社があります。なかには、外部向けに価格を明示していない葬儀会社も存在します。そのような会社は、葬儀費用を安く見せるために必要な項目を見積書から省略したり、そもそも見積書を提示してくれなかったりする可能性があるので注意が必要です。

葬儀会社を選ぶ際は、家族葬のプランの内訳が確認できる会社や、料金体系がわかりやすい会社を選ぶと費用に関するトラブルに遭いにくくなります。

家族葬の実績が豊富にある

家族葬をスムーズに進めるには、家族葬の実績が豊富にある葬儀会社を選ぶことが大切です。家族葬ならではの注意点や地域・宗教による風習の違いを把握しているのかは実績数で判断するのがおすすめです。後悔のない家族葬をするためにも、その地域での葬儀実績が豊富にある葬儀会社を選ぶようにしましょう。

③スタッフの対応に違和感がない

喪主をするにあたって、大きな不安を感じる人は多いでしょう。そのような不安は、信頼できるスタッフのいる葬儀会社に依頼することで軽減できます。

以下のようなスタッフであれば、安心して任せやすいといえます。

  • 遺族の希望に寄り添って提案してくれる
  • わかりやすい言葉で説明してくれる
  • スピーディに対応してくれる

悔いのない家族葬を執り行うためにも、スタッフの対応を確認したうえで葬儀会社を選びましょう。

家族葬をスムーズに進めるためにも実績が豊富な葬儀会社に依頼しよう

家族葬であっても、一般葬と流れは大きく変わりません。しかし、一般葬と異なり「参列者はどこまで声をかけるべきか」「親族から理解を得られるのか」といった悩みが出やすいため、生前に本人の希望を聞いたり葬儀会社の事前相談に参加したりしておくことが大切です。

さくら祭典では、無料の事前相談を承っています。家族葬の流れや費用に不安を感じている方は、お気軽にご相談ください。

\ どんなことでもお気軽にご相談ください /

よかったらシェアしてね!
目次